柳原小に登校する長沼小の児童 |
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台風19号による千曲川の堤防決壊で校舎が浸水被害に遭った長野市津野の長沼小学校が五日、南に約四キロ離れた柳原小の教室を借りて三週間ぶりに授業を再開しました。登校した児童には、昨年七月の西日本豪雨で被害を受けた岡山県倉敷市真備町の児童からの「ファイト、長沼小!」といった応援メッセージも紹介されました。六日には豊野中も授業を再開する予定で、被災するなどした市北部の四小中学校すべてで授業が再開されることになります。長沼小の児童ら約九十人は五日午前八時半ごろ、マイクロバスや保護者らの車で柳原小に登校し、中には同級生と笑顔でおしゃべりしながら校舎に入る児童もいたそうです。いまだに約三十人が被災した自宅で生活し、約六十人が避難所や親戚宅などに身を寄せています。マイクロバスは市教委が用意し、自宅近くの集合場所や避難所を回って児童を乗せ、文房具は市教委が各地から寄せられた物を、教科書は文部科学省が手配しました。
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カードには「友達と協力して乗り越えて」「一日も早く小学校に戻れますように。ファイト、長沼小!」などと書かれ、北沢校長が長沼小の児童らに披露。今後は柳原小の校内に掲示することにしています。三週間ぶりの授業再開について「子どもたちは大変な思いをしてきた。たくさんの方々の協力で授業を再開でき、本当にありがたい」と話し、児童らの心のケアにもあたる考えを校長が語りました。応援メッセージには「同じように被災した経験のある子どもたちからのメッセージは児童の心に響く」と感謝しました。長沼小では、四日に土砂の撤去と校舎内の消毒作業が完了。修復工事などが残っているため、北沢校長は「年明けにも元の校舎に戻れるようにしたい」と語りました。
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