気象庁は、今回の豪雨を「令和2年7月豪雨」と命名した。
JR東海は「令和2年7月豪雨」に伴う長野県内JR飯田線の被災状況について、複数の箇所で線路内への土砂流入等が発生し、線路設備等が損壊するなどの被害が発生していると発表した。
現在は天候が回復した地点から順次現地調査を進めており、損害状況の全容把握に取り組んでいるという。
7月10日(金)以降もJR飯田線においては列車の運休が発生する。全線運転再開には相当な日数を要する見込み。
・JR飯田線 小和田 駅 ~中井侍駅間 87K 付近 土砂流入。
その他、複数箇所で土砂流入、線路冠水を確認。
運転再開日などは決まり次第あらためて告知があるという。特急「ワイドビューひだ」及び特急「ワイドビュー伊那路」は、当面の間、全列車を運休とする。列車の運転区間やダイヤ等に変更が発生する際は、随時、JR東海ホームページで告知する。
7日からの大雨の影響で下伊那郡天龍村の中井侍地区で土砂崩落が起きた影響などでJR飯田線の復旧の見通しが立たず、新型コロナウイルス感染拡大防止による休校での遅れを取り戻そうとしていた伊那谷の高校は再び足止めを余儀なくされた。生徒らが10日、早期再開を望んだ。
飯田市の飯田風越高3年(17)は上伊那郡中川村から飯田線で通う。大学受験のための最後の評定となる期末考査が7日から始まったが8日から休校に。残りは13日からだが「電車が再開しないと学校も再開できないのでは。これ以上延びると気持ちの緩みや焦りが出る。3年生はやきもきしている」。
同郡宮田村の会社員(47)の長男は飯田線で駒ケ根市の赤穂高に通う。運休区間にあるため7日から休校。「この辺で崩れているとは聞かない。どうして駒ケ根駅まで不通なの」。授業の進み具合や夏休みの短縮を心配する。10日予定だった文化祭も延期に。「なぜ止まり、どうなると再開するのか、JRは示して」と求める。
飯田OIDE長姫高(飯田市)は10日の漢字検定を休校で行えず、生徒の7割強が飯田市内から通う阿南高校(下伊那郡阿南町)は7月の休校が計5日間に及ぶ。
進学希望者が多い飯田高は10日まで3日間休校。3年生向け問題演習を減らし、文化祭や芸術鑑賞を中止してきた。運休が長引けば再検討の必要もある。牧内千明教頭は「土日で運行が再開されることを祈るのみ」と話した。
(2020年7月11日 信濃毎日新聞社WEB版から)
2020年07月10日付 東信ジャーナル社のブログから。
◆大雨被害・上田市 床下浸水 土砂崩れ・・・ アメダスの観測データで、6日から8日まで鹿教湯の降水量は約150㎜に達し、7月になってからは200㎜を超えている。 (長野県 上田市)
各地で被害が出ている大雨で、8日に上田市でも一部で被害が出た。
アメダスの観測データで、6日から8日まで鹿教湯の降水量は約150㎜に達し、7月になってからは200㎜を超えている。
8日午前8時30分ごろに強い雨が上田地域を中心にあった。
上田のアメダス観測データによると10分間で8・5㎜を観測。
道路の至る所で水が溜まり、各河川とも水位が高まり、河川幅いっぱいに茶色で勢いのある水が流れる様子が見られた。
昨年の台風からの復旧工事が途中になっている部分が心配されたが、大きな被害の情報は8日夕方までにはなかった。
確認された中で、塩川の住宅の床下浸水が1件。
丸子地域深山地区の深山立岩線で、道路脇の急傾斜地が崩れ、設置していた電柱が道路方向に傾き、一時通行止めになったが、片側交互通行になっている。
道路脇が崩れているため復旧に時間が必要で、片側交互通行は当面続くと見られている。
この土砂崩れも含め、倒木などが原因で停電が相次いだ。
長和町大門、和田では短時間だが580戸、青木村沓掛でも停電があった。
長野地方気象台では、県内で土砂災害の危険度が非常に高まっているとして、警戒を呼びかけている。
[ 出典:東信ジャーナル社 at 16:00 | うえだニュース 旧丸子町・旧真田町・旧武石村)
長野地方気象台と県は9日午後7時半、長野県内の土砂災害警戒情報を全て解除した。
ただ、10日にかけて南部では激しい雨が降る見込み。これまでの大雨で地盤が緩んでおり、引き続き土砂災害が起きる可能性があるとして警戒を呼び掛けている。
気象台は9日午後9時半時点で佐久、諏訪、上伊那、木曽、下伊那に大雨警報を出している。県内の大雨警報は12日まで続く可能性がある。
県によると、9日午後2時時点で、土石流が起きた上伊那郡中川村など6市町村の計19世帯28人が避難。国道や県道40路線で通行規制が続いている。木曽郡木曽町と下伊那郡大鹿村の一部で道路が復旧できておらず計7人が孤立状態になっている。
JR飯田線の駒ケ根―長山(愛知県豊川市)間は土砂流入などで再開には時間がかかる見込み。
政府は9日、長野、岐阜両県に大きな被害をもたらした豪雨についても、激甚災害と特定非常災害に指定する方針を示した。
気象庁は同日、今回の豪雨を「令和2年7月豪雨」と命名した。
(2020年7月10日 信毎WEB版)
今後の予想を含めた最新の情報は地元の気象台が発表した
気象情報をご利用ください。
気象警報・注意報:https://www.jma.go.jp/jp/warn/
危険度分布:https://www.jma.go.jp/jp/suigaimesh/flood.html
天気図:https://www.jma.go.jp/jp/g3/index.html
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土砂災害: https://www.jma.go.jp/jp/doshamesh/
浸水害: https://www.jma.go.jp/jp/suigaimesh/inund.html
洪水: https://www.jma.go.jp/jp/suigaimesh/flood.html
指定河川洪水予報(国や都道府県の管理する主な河川の氾濫の危険度を予測)
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JR東海HP:https://jr-central.co.jp
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