信州では、お盆の風習が各地域で若干異なります。コロナ禍の中では更に新様式が導入され、今年の法要の様子を動画投稿サイト「ユーチューブ」で中継したり、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」などを使って住職と檀家とが画面越しにお経を読んだりするそうです。
新型コロナウイルスの感染拡大で、県内の寺院でもお盆の法要や檀家を回る「お盆参り」の在り方に変化が出ている。規模を縮小したり、中止したり。松本市の瑞松寺は8日、先祖供養のための法要を初めてオンラインで開催。参加人数を大きく制限し、法要の様子を動画投稿サイト「ユーチューブ」で生中継した。
“オンライン法要”は同寺本堂で営まれた。例年、檀家ら200人ほどが参列するが、この日は30人ほど。鉦(かね)や木魚の音に合わせて住職が各家の先祖を供養し、参列者が本尊前に進み出てお参りする様子などを約40分間にわたって生中継した。
始めたのは7月から。ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」などを使って住職と檀家とが画面越しに同時にお経を読む取り組みで、画面に映った香炉を前に焼香するしぐさをする「エア焼香」も行う。これまでに東京都や神奈川県の檀家が参加し、好評だったという。
中野市の蓮光寺は今年のお盆参りを初めて中止した。市内で感染者が確認されたことや檀家から感染を心配する声が寄せられたことを考慮したといい、住職は「高齢者が多く、家によっては親族も集まる。残念だが、無症状でも感染する可能性もある」と語る。
佐久市の西念寺は12日の法要の人数を制限。お盆参りは通常通り行うが、感染が心配な檀家には屋外でも供養できるようにする。伊那市の仲仙寺も1軒当たり10分程度と時間が短いことなどからお盆参りは通常通りとするが、住職は「訪問中はできるだけマスクを着用したい」と話している。
長野県箕輪町 養泰寺で 六地蔵がマスクをつけています。
(記事の一部は、2020年8月9日 信毎WEB版から)
(写真は、 2020年8月8日 長野県箕輪町 養泰寺)
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