長野県教委が県立高校の第2期高校再編で3月に発表した再編・整備計画の1次案について、14日の定例会で決定する方針を固めたことが10日、関係者への取材で分かった。上伊那地方(旧第8通学区)の伊那北と伊那弥生ケ丘、佐久地方(旧第6通学区)の野沢北と野沢南、小諸商業と小諸の計3組の再編統合などを正式決定する。
1次案ではこの他、上伊那地方に総合学科高校と総合技術高校を設置し、飯田下伊那地方(旧第9通学区)では飯田OIDE長姫高校の定時制に多部制・単位制の機能を加える仕組みを構築するとした。飯山地方(旧第1通学区)は生徒数の減少などにより飯山と下高井農林の2校存続が困難となった場合、下高井農林を飯山の地域キャンパス(分校)とすると明記した。
県教委は1次案について、6〜7月に計8回の住民説明会を開催。「安易な統廃合に向かうべきではない」といった反対意見の一方、「生徒が魅力を感じて来てくれるような新しい学校を期待する」と賛成する意見も出ていた。
一方、県高教組と県教組は10日、第2期高校再編の1次案について、拙速に決定しないよう求める文書を県教委に提出した。県教委が実施した1次案の住民説明会では「提案内容への期待も寄せられる一方、疑問も多く寄せられた」と指摘。再度、住民説明会を開くことなどを求めた。
(2020年9月11日 信毎WEB版から)
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