長野県の阿部知事が語る、15年連続「移住希望」日本一の長野県の秘訣とは。
長野県人は「その人」に魅力があると思います。例えば、長野県に移住されて、ワイナリーをオープン、今ではワインの醸造家育成の学校まで経営されている方は、現在信州ワインバレー構想を中心となって積極的に進めていただいています。結果として長野県下に多くのワイナリーが出来、来訪者、移住者とも年を追うごとに増えてきています。
特に最近は若いワイン醸造家の方々の移住も増えています。人と人の交わりから生まれた新価値創造の素晴らしい成功事例だと思います。
このように、長野県は移住され豊かなライフスタイルを送っている方が多いと思います。移住された方が、地元の方と交わり新しい価値を作っていく、そのように人と人が交わることで新しい価値を創造していく循環モデルがあることが長野県の大きな魅力です。
教育環境は、豊かな自然環境や多様な地域資源を活用した信州型自然保育認定制度「信州やまほいく」の認定を受けた保育所が226(令和2年10月時点)ありますし、大日向小学校(佐久穂町)、軽井沢風越学園(軽井沢町)、インターナショナルスクールUWC ISAK Japan(軽井沢町)など、異年齢での授業を実施する等、特色のある教育を行っている小中学校の保育・教育を求め、首都圏を中心に移住されている方が増えています。最近の移住者は教育に関心が高いので、このあたりも評価されています。
長野県は、ワーケーションの事をリゾートテレワークと呼んでいる唯一の県。理由は、全国47都道府県別平均標高が1132mと日本一平均標高が高い県で、以前より「高原リゾート」というコンセプトで、内外からの観光誘客を進めてきた経緯があります。
長野県では、「信州リゾートテレワーク」という統一ブランドで、小諸市・佐久市・軽井沢町・立科町・岡谷市・諏訪市・富士見町・原村・伊那市・辰野町・飯田市・松本市・塩尻市・安曇野市・木曽町・白馬村・長野市・飯綱町・中野市・飯山市などで、地域の特性を生かしたリゾートテレワークを官民一緒になって積極的に進めています。
長野県は国立公園5カ所、国定公園4カ所と県内全域が自然公園と言っても過言ではないと思っていますし、日本百名山29座や日帰り温泉737カ所全国第一位、スキー場数81は全国第二位、星空ランキングではトップ10中4つが長野県であるなど圧倒的な自然環境とアクティビティーがあり、それが魅力だそうです。
阿部守一は長野県知事で、1960年東京都生まれ。東京大学法学部卒業後、自治省(現・総務省)に入省。本省勤務のほか、山口県、岩手県、神奈川県、愛媛県などへの出向も経験し、地方自治の現場で活躍する。2001年、長野県企画局長に就任。同年10月からは副知事を務める。2007年、横浜市副市長に就任。2009年、内閣府行政刷新会議の事務局次長に就任。2010年8月、長野県知事選挙に出馬し初当選。現在、三期目。
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