JR東海各駅売店のキヨスクは、駅構内で「長野県産」の新鮮な野菜、果物を売る事業を本格化させています。
新型コロナウイルスの感染拡大で旅客の輸送は大幅に減少。苦しいキヨスクの売り上げを新たな商品で底上げするだけでなく、産地の支援にもつなげる予定です。
JR東海春日井駅(愛知県春日井市)で初めての販売日だった10月6日、長野県の飯田市や泰阜村からトラックで輸送したリンゴやトマト、パプリカ、ニンニクなどの陳列が始りました。改札口前のベルマートキヨスクに「産直 信州市場」ののぼり旗が揚がると、物珍しさも手伝って人だかりができて売り上げは好調でした。
当面は毎週水曜日に同駅とJR勝川駅(春日井市)で交互に販売します。
「長野県産品」の販売は二つの発想の転換で生まれました。
一つは「人が動けないなら、物を動かせばいい」との考えから。
長距離移動の目安となる特急「しなの」の輸送量は、コロナ前の七割減。
もう一つは、仕事帰りのニーズへの対応です。
「感染対策で寄り道を減らしたい人も、駅なら安心では」と考えています。
秋田工房
「長野県産」の新鮮な野菜、果物などの仕入れを担当する卸売業者の秋田工房(長野県飯田市)は「コロナ禍で道の駅や産直市場が休業し、地元農家は大ダメージを受けているので、県外に販路を開拓し、新しいファンを増やせる機会を模索しています。
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