御嶽山 噴火警戒レベル2に引き上げ
気象庁
長野と岐阜の県境にある御嶽山では火山性地震が増加するなど火山活動が高まっています。
気象庁は火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があるとして23日夕方、火口周辺警報を発表して噴火警戒レベルを2に引き上げ、火口からおおむね1キロの範囲で噴火に伴う大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、長野と岐阜の県境にある御嶽山では23日午後2時15分ごろから火山性地震が増加し、午後2時台には体に感じない程度の地震が80回に達しました。
さらに地下の熱水やマグマの動きを示すとされる火山性微動とともに山頂付近に設置された傾斜計で隆起する変化が観測されたということです。
このため気象庁は、火山活動が高まり火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があるとして23日午後4時半すぎに火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを「1」から「火口周辺規制」を示す「2」に引き上げました。
御嶽山の噴火警戒レベルが2になるのは2017年8月21日以来です。
気象庁は「剣ヶ峰」の南西斜面の火口からおおむね1キロの範囲で噴火に伴う大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。
また噴火した場合、風下では火山灰だけでなく小さな噴石が遠くまで風に流されて降るおそれもあるため注意が必要です。
山頂への登山道 冬山シーズンで立ち入り規制
御嶽山のふもとの自治体などでつくる御嶽山火山防災協議会によりますと、現在、山頂に通じる登山道は冬山シーズンのため、火口からおおむね1キロの範囲で立ち入り規制がかかっているということです。
立体マップで伝える御嶽山「噴火の証言」
戦後最悪の火山災害となった2014年9月27日の御嶽山噴火を、登山客らが間近で撮影した動画や写真を立体マップに時系列で掲載し、火山災害のおそろしさと命を守る教訓を伝えます。
立体マップで伝える御嶽山「噴火の証言」。
動画と写真はNHK放送へリンクします。
コメントをお書きください