長野県木曽町に漁民の森~上流の里山環境を守る中部国際空港の取り組み
中部国際空港(セントレア)と愛知県漁業協同組合連合会は、長野県木曽町の町有林1000平方㍍に「セントレアと愛知の漁民の森」の取り組みを始めました。
5月25日、中部国際空港会社から13人、県漁連12人、木曽町8人が参加して、木曽駒ヶ岳のふもとの町有林でケヤキの苗を植樹しました。
木曽町は伊勢湾に注ぐ木曽川の源流域にある。植林は、中部国際空港会社の犬塚力社長と知多半島11漁協関係者とともに参加した県漁連の山下三千男会長、木曽町の原久仁男町長らが参加。高さ80㌢ほどに育ったケヤキの苗50本を植えました。
中部国際空港会社は伊勢湾にある空港として、周辺海域を豊かな海とするSDGs(国連の持続可能な開発目標)活動を地域と一体となって進めていくことを掲げています。空港、漁連とも伊勢湾の源流域での植樹活動は初めてとなる。
長野県木曽町農林課では、植樹は木曽川上流域の森林から流出する栄養分や鉄分によって下流域の海の生態系が豊かになることを願って実施したという。ケヤキを選んだのは、落葉広葉樹であり森林病害虫の被害が比較的少ないためだという。
木曽町は今後、「セントレアと愛知の漁民の森」を町有林整備の一環として大切に管理していく。
取材・記事:名古屋長野県人会広報文化委員長 西村公秀氏
写真提供:中部国際空港会社、長野県木曽町
写真提供:中部国際空港会社
写真は、左から木曽町の原町長、山下愛知県漁連会長、犬塚中部国際空港会社社長