このたび、天明三年(1783 )年の浅間山大噴火から、 240 年・ 240 回忌の年を迎えるにあたり、関係資料や展示を有する機関等で連携をとりあい、企画展や講演会の開催をおこなう準備を進めてまいりました 。
5月の浅間縄文ミュージアムの展示開始などを皮切りに 、事業が進行しており 、県内外 16の機関の賛同をもって進めております 。現在検討中の機関等もありますので、順次連携数や内容の更新がございます 。
あわせて 、スタンプラリーの計画もあります 。この機会に近世の火山災害として知られる「 天明三年の浅間山噴火 」の歴史を訪ねていただければ幸いです 。
2022年7月 連携機関 担当者 一同(発起人代表 嬬恋郷土資料館 館長 関 俊明)
日本の火山学研究の第一人者である東京大名誉教授の荒牧重雄氏が9月18日、小諸市で開かれたフォーラム「噴火した!浅間山と日本列島の活火山」で特別講演しました。
千人を超す死者を出したとされる1783(天明3)年の浅間山の「天明の大噴火」から240年目の今年、火山防災への関心を高めてもらおうと、長年研究してきた日本各地の火山の特徴を説明しました。
明治大学黒耀石(こくようせき)研究センター(長和町)と佐久考古学会が企画し、約70人が聴講。70年にわたり浅間山を研究してきた荒牧さんは、自ら撮影した浅間山の噴火の写真も交えながら講演しました。
1986(昭和61)年の伊豆大島の噴火では「溶岩が噴水のように噴き出した」と現地で目撃した様子を回顧。91年の雲仙・普賢岳(長崎県)の噴火で多くの犠牲を出した「火砕流」について、自身が過去に命名した用語だとし「熱雲(ねつうん)という言葉もあったが、それは火砕流の一部であって、もっと広く言い表せないかと考えた」と述べました。
天明の噴火の調査をしてきた嬬恋郷土資料館(群馬県嬬恋村)館長の関俊明氏と、同センター客員研究員の堤隆氏を交えたパネル討論も開催。
「噴火を目の前で見ると動物的な恐怖心を感じるが、美しい景色をつくる一つでもある。日本は(火山があることで)温かみがあり、火山に包まれながら生きているように思います」。