新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止が続いていた長野県飯田市時又の「時又初午(はつうま)はだか祭り」が3月12日、四年ぶりに開催されます。
長野県飯田下伊那地域に春の訪れを告げる時又の初午はだか祭りは、まだ水が冷たい3月に神輿を担いた男達が天竜川に入る、勇敢な祭りとして知られています。
松尾山長石寺は、奈良時代の養老元年(717年)、行基(ぎょうき)菩薩が仏像を彫刻、安置し「勅願寺」として、農業、養蚕、馬などの産業、諸病の厄除の神様として有名になりました。初午祭りもこの時代から続くとされる早春の神事です。
神馬と同じような木馬を献納し霊をなぐさめる神事です。「御水(おんすい)、御水」と威勢のいい掛け声を上げながら、雪解け水で冷えた川に入り、身を清めます。
毎年の初午には若人がその木馬を天竜の河原で洗い、感謝の意を表してきました。初午はだか祭りは、3月の第2土曜日に開催されています。
信州飯田初午はだかまつり(写真提供:時又はだか祭り保存会)
裸祭りとは、祭りの参加者が、生誕した時と同じ裸体となることで清浄無垢の姿で神との交渉を行う神聖な祭事で、禊(みそぎ)として厄を落として新たに生まれ変わる神事と、闘争を伴い、その年の五穀豊穣・豊作祈願・大漁祈願を占う神事です。
禊(みそぎ)は、罪や穢れを落とし自らを清らかにすることを目的とした、神道における水浴行為です。
出典:JAみなみ信州農業協同組合 「ふるさと再発見」の記事から一部抜粋。
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