夏の特別展は、須坂藩の殿様のお庭焼である「須坂吉向焼の作品」。50点が磁器コーナーに展示されています。
吉向は、江戸の名陶工と言われています。須坂藩主が絵師弟子含め11名を江戸より招聘。7年間、焼き物を焼いていました。その品々は、須坂市・小布施町・高山村の地区で300点程残っています。
お庭焼は殿様の趣味の焼き物で、陶器も磁器も焼いていますが、磁器の土は須坂にないので、九州から取り寄せています。
江戸時代、名工を招聘してお庭焼をしたのは、現在の長野県のエリアのなかで須坂藩だけでした。
【内容】
期間:9月10日(日) まで
入館料:大人900円、中高生350円、小学生250円
休館日:火曜日
開館時間:平日11時~15時30分 土日休日10時~16時
(写真は田中本家博物館提供。記事は同博物館の田中宏和様からいただいたデータを名古屋長野県人会理事、西村公秀氏がまとめました。)
※「中京の信州人」第71号には、「我が郷里の味自慢㉑」として、豪商の館 田中本家博物館で再現された須坂藩から続く食文化が紹介されています。