長野県箕輪町は、二〇五〇年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロにする取り組みの一環で、協賛企業を募りステンレス製のマイボトルを計千五百本製作した。
今月から街頭啓発活動を通じて住民への配布を始めた。
箕輪町は二一、二二年度に企業協賛金でマイバッグを製作して配布。市民生活にマイバッグの持参が浸透してきたことから、脱プラをさらに推進するため本年度はマイボトルに切り替えた。町内十社の協賛を得て、企業名と「2050ゼロカーボンみのわ」のロゴを印字した容量三百五十ミリリットルのボトルを、一社当たり百五十本製作した。
マイボトルは協賛企業にもPR用として提供。四日には、町職員が農機具販売などを手がける「マツシマ」を訪ねて二十本渡した。
同社の小林稔営業部長は「ゼロカーボンにかかわる仕事もさせていただいているので協力した。マイボトルは販促品として活用したい」と述べた。
箕輪町は、今月一日から町内の大型店で実施している街頭啓発活動「もったいないキャンペーン+(プラス)」で、アンケートに答えた人にマイボトルをプレゼントしている。
箕輪町ゼロカーボン推進室の川合昭室長は「暑い夏だが、一本目はペットボトル飲料ではなくマイボトルで水分を補給し、プラスチック使用量の削減に努めていただければ」と呼びかけている。