平出遺跡は、縄文時代から平安時代にかけての大集落跡です。
江戸時代から石器が拾える場所として記録にも残されています。
本格的な発掘調査は昭和25年に始まり、中でも古墳時代から平安時代の豊富な出土品は、
当時の生活復元をある程度可能にすることができる貴重なものと評価され、昭和27年に国史跡に指定されました。
平出遺跡の縄文時代は、早期から晩期にかけて、その痕跡をたどることができます。中でも最も栄えたのは116軒の住居が見つかった中期 ( 約4,500年前 ~ 5,500年前 ) で、豊かで安定した暮らしが営まれたことがうかがえます。
古墳時代の平出遺跡からは、80軒以上の住居址や建物跡が見つかっています。住居の規模は全体的に大きく、屋内にはカマドが設けられています。住居内からは土師器・須恵器といった土器や鉄器など豊富な遺物が出土し、集落繁栄の一時期を示しています。