この時期、長野県内各地域の道路沿いなどに、「黄色いオオキンケイギク」が旺盛に繁茂しています。
これは特定外来生物の「オオキンケイギク」です。
道路沿いや河川内などで黄色の可憐な花を咲かせています。草刈りなどをする際、わざわざ刈り残す人もいますが、知らない方には、教えてやってください。
日本の生態系を壊すオオキンケイギクです。
繁殖が強く、在来の植物です。駆逐せねばなりません。見つけたときは、引き抜いてください。刈り取ることだけでは、ダメです。
●オオキンケイギクについて
https://www.pref.nagano.lg.jp/shizenhogo/kurashi/shizen/hogo/gairai/documents/16_okinkeigiku.pdf
●長野県からのお知らせ。
特定外来植物である黄色いオオキンケイギクが5月頃から7月頃にかけ各所で目立ち始めます。このところ、急速に地域が増えているように思えます。生えているのは、国道、県道、市町村道、個人宅、公園、川岸、畑脇など様々です。
身の回りに生えているものについては個人的に毎年駆除していますが、個人の力では限界があります。
そこで、公園内に生えているオオキンケイギクについて市町村の担当部署に連絡して駆除してもらいましたが、管轄外のところは明確に残してありますし、駆除はかなりいい加減な面があります。おそらくシルバー人材センター等に委託していることも原因なのでしょう。
国道の中央分離帯に生えているオオキンケイギクの駆除などは、交通事故の心配があり、個人ではできません。
そこで国道を管理している合同庁舎内の県の担当部署に出向いて説明もしましたが、今のところ全く動いている気配がありません。
個人宅の庭に生えているオオキンケイギクについて、通りがかった際に家主に説明しても、いやな顔をされることがあります。
これらは、組織のいろいろな末端に対して私個人が個別にお願いしても限界がある、と言うことを意味しています。
そこで、まず何よりも大切なことは、オオキンケイギクという特定外来生物について全県民に周知する必要があります。
チラシを作ってネット上に掲載しただけでは全く啓蒙にはなりません。
黄色く目立つチラシが個人の手に確実に渡らなければ効果がありません。
また、県や市町村の担当の方々も、実際に現地に足を運んで調査をした上で、組織の上部から下部末端至るまでの強い通達を出して、組織末端が実際に動くように指示していただく必要があります。また、公民館や自治体やPTAなどを巻き込む方法もあるかもしれません。
オオキンケイギクが順次花を咲かせ大量の種を周りに振り撒くまでの数ヶ月しか駆除のチャンスがありません。
駆除が1年遅れるたびにその後の駆除がより困難になります。今すぐの行動しかありません。
長野県には、オオキンケイギクの組織的な駆除のため、継続的かつ積極的な具体的行動を切にお願いいたします。
特定外来生物であるオオキンケイギクは繁殖力が強いことから広範囲に定着しており、生態系や希少植物に影響を及ぼすことが懸念されるところでありますが、行政による取組のほか、駆除活動は地域の皆様による継続的な活動に支えられているところが実情です。
こうした状況を踏まえ、県では、市町村担当者や住民自ら駆除活動等に取り組んでいただいている自治会等の地区代表者を対象に研修会を開催し、外来生物に対する正しい知識や対応方法の普及に努めております。
また、地域の皆様からのご要望に応じて、「長野県政出前講座」として駆除方法等の説明をさせていただいているところです。
河川や道路、公園等を管理する国、県、市町村においては、安全な利用や機能の維持を目的として、限られた予算と人員の中で実施内容・箇所の優先順位を考慮しながら、維持管理にあたっているところです。
なお、国道の中央分離帯の対策については、ご指摘を踏まえ、県建設事務所において、近日中に刈り取りを行うことを確認いたしました。
今後とも、生態系や暮らしを脅かす外来生物対策について、その特性と防除方法をまとめた「長野県版外来種対策ハンドブック」を研修会等にて活用するなど、普及啓発に取り組んでまいります。
また、多くの皆さまに駆除活動にご協力をいただくため、県民への外来生物の周知方法についても検討してまいります。
お問合せ先
長野県環境部 自然保護課 自然保護係
電話 026-235-7178
メール:shizenhogo@pref.nagano.lg.jp