2月1、2日の両日、内閣府が主催する令和6年度の「避難生活支援リーダー/サポーター」研修会が長野県箕輪町で開催されました。
この研修は、内閣府の防災担当部局が主催し全国5地区で実施するものです。
今年度は、嘉麻市(福岡県)、舘林市(群馬県)、八戸市(青森県)、倉敷市(岡山県)と当町で実施されます。
災害の激甚化、頻発化等により避難生活が長期化する中で、地域のボランティア人材に、避難生活環境の向上のための知識、ノウハウを身に着けてもらうための研修と位置づけです。
こうした取り組みを通じて発災時に行政と連携し、良好な生活環境を確保し災害関連死ゼロを目指すものです。
長野県箕輪町では、この研修を内閣府に内諾をいただき令和6年2月に予定でした。しかし、能登半島地震の発生で中止となり、今回改めて実現しました。
長野県箕輪町では、3年ほど前から「避難所環境向上委員会」を設置、避難所運営について検討してきました。
トイレ整備などが課題に上がり計画的な整備を進めることになりました。
昨年の能登の教訓を生かし災害関連死を防ぐ意味からも避難所の質的レベルを上げる必要性を痛感します。
災害時の行政には限界があるなかで、避難所の運営は、専門家やボランティアの力が頼りになります。
今回の研修により、知識、経験を深めることを期待したいです。
長野県箕輪町松島コミュニティセンターで行われた研修には、町外の方も多く、受講者が44名参加しました。防災士、民生委員、区の役員など、一般の方の参加もありました。
避難所運営演習では、以下の点を動画や講義、演習、ロールプレイを行いました。
・多様な被災者の理解、
・避難所の課題や生活環境の整備、
・被災者とのコミュニケーション、
・運営の担い手との連携や協調など。
研修の委託を受けているダイナックス都市環境研究所(東京)、講師を務めるNPO法人レスキューストックヤードの浦野愛さん、Hand OverJapanの佐藤純さん、日赤県支部の小柳由佳さんは、楽しくスムーズな進行で受講者も満足しています。
講師の皆さん、被災地での経験が豊富で避難所の運営、問題点を知り尽くしている感じです。
何より被災者に寄り添い、コミュニケーションをとっていくことの大切さ、関係機関との連携の必要性を理解しました。
災害のないことを祈るばかりです。
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