コロナ禍以前から信州のお葬式も変わりました。
昔の信州のお葬式は、故人の自宅で行われており、お祭り騒ぎでした。
信州の新聞には、「おくやみ欄」があります。
故人の紹介、勤務先、名前はもちろん、年齢や、喪主の名前、喪主の仕事先、葬儀の日時、お寺の案内などが新聞紙上に掲載されます。
葬儀担当の会社が、故人の亡くなった日に喪主宅を訪れ何処の新聞社に、どんな内容で掲載するのか聞きに訪れます。
昔のことですが、田んぼにドラム缶を置いて中で火を焚き、その上に大きな鍋に水をいれて湯を沸かし、そこへ一升瓶の酒を入れて燗を付けて弔問客に振る舞うのです。
一升瓶の数は鍋に3本以上は入っていました。
町内会、常会、自治会では、お葬式の役員、役柄を決めて、町村内を回ります。昭和初期の時代の信州の光景でした。
現在は、お寺での葬儀もあまり見られなくなりました。葬儀場も家族葬向けの小さな部屋になりました。
故人をお見送りする直心(じきしん)には変わりはありません。
合掌
©JA0HLE
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